スチル病は健康診断で正常値なので気づきにくい成人病

成人病とは1955年から厚生労働省が使い始めた言葉で、働き盛りの年代がかかりやすい病気を指します。
代表的なものは、心臓病やガン、糖尿病などです。
これらの疾患は生活習慣が乱れていることが原因で、健康診断で血糖値やコレステロール値などに異常が出ます。
成人病の多くは生活習慣を改めると予防できることから、生活習慣病と呼ばれることが多くなりました。
しかし健康診断で正常値であってもかかる成人病があります。
それがスチル病です。

スチル病は原因が分からず、一般的な健康診断をしても正常値が出ます。
しかし多くの患者が38℃~39℃の発熱が認められ、夕方から早朝にかけて熱が上がり、日中は解熱するのが特徴です。
皮膚の痒みはありまんが、薄いピンク色の湿疹が出ます。
さらに関節の痛みや腫れなどの症状が、一過性だったり継続的だったりします。

関節リウマチとの違いは指などの小さな関節より、肩や肘、膝といった大きな関節に症状が出ることです。
医師はこれらの目に見える症状からスチル病だと判断します。

スチル病は原因がまだはっきりしておらず、現段階では遺伝やウイルス、細菌の感染によるものだと考えられています。
マクロファージという免疫細胞が活性化することで、腫瘍壊死因子などの多くのサイトカインが生成され、様々な症状を引き起こします。
スチル病はステロイドを使った治療などを行えば命を落とすことは少ないですが、半分の患者で繰り返し再発するので注意が必要です。
20代~40代の若い成人に多い病気で、女性がかかりやすいです。
血糖値などは正常値ですが、白血球が多すぎたり血清フェチリン値の上昇が見られたりするので、気になる症状がある時は病院に行くのが良いです。